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2013年5月 4日 (土)

付言事項 ことばのちから

私の父は、私が25歳のとき、ガンで亡くなりました。62歳でした。
入院中、父がひげを剃るのに必要だということで、私の兄が父に鏡を買いました。
父が亡くなった後、鏡が入っていた箱に、

「○○へ ありがとう」

と父がマジックペンで書いていたのを見て、兄は涙を流していました。
うれしかったと思います。
弟の私は、私宛のものはないかと探しましたがありませんでした。

「ありがとう」は、遺言ではありません。
しかしながら、その最期のことばにものすごい力があることを学びました。
最期のことばは、撤回することができませんので、力を発揮するんだと思います。
父は感謝をしてくれていたという思いは永遠に残ります。

法的に拘束力のないことばを遺言に書くことができます。
これを「付言事項」といいます。

たとえば、まったく財産をもらえなかった相続人に対してその理由を書くことがあります。
「二男○○には借金で随分と迷惑をかけられたから、何もやらん」
こういう書き方では、「争族」になってしまうかもしれませんね。
このようにしたらどうでしょう。
「私が死んだ後、事業は一郎に継いでもらいたいと思います。
 一郎に財産のほとんどを相続させたのはそのためです。
 お母さんには住んでいる家を相続させます。
 開業以来、ずっと私を支えてくれたことへの感謝の気持ちです。
 二郎には財産を渡すことができませんでした。
 二郎が憎くてそうしたのではありません。
 私がいなくなってから、お母さん、一郎、和子に迷惑をかけないよう自立して生活してほしいという思いからです。
 くれぐれも遺留分減殺などしないようにしてください。
 和子には現金を相続させます。
 かわいい孫のために使ってください。
 みなのおかげで有意義な人生を送ることができました。
 財産のことでもめることがないよう仲良く助け合ってください。
 一郎、和子、二郎、お母さんのことをくれぐれもよろしくお願いします。
 花子、一郎、和子、二郎、今まで本当にありがとう。」

遺言を読む相続人のことを思いながら、付言事項を書いてみましょう。

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さかした司法書士事務所 司法書士 坂下恵司
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